アデノウイルス感染症についてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、赤ちゃんや子どものアデノウイルス感染症についてご相談いただけます。 「高い熱が何日も続いている」「喉が赤く、食事を嫌がる」「目の充血や目やにが出てきた」「保育園でアデノウイルス感染症が流行している」など、お子さまの症状が気になっていませんか? アデノウイルス感染症は、発熱や喉の痛み、結膜炎、咳、下痢など、さまざまな症状を引き起こします。症状だけではほかの感染症と見分けにくいこともあるため、「この程度で小児科を受診してよいのかな」と迷う場合も、無理にご家庭だけで判断せずご相談ください。
アデノウイルス感染症とは
アデノウイルス感染症は、アデノウイルスというウイルスによって起こる感染症です。ウイルスには多くの型があり、感染する型や部位によって、発熱・咽頭炎・扁桃炎・結膜炎・胃腸炎・肺炎・出血性膀胱炎など、異なる症状が現れます。 子どもに多い代表的な病気が、発熱・喉の痛み・目の充血を主症状とする「咽頭結膜熱」です。以前は「プール熱」とも呼ばれていましたが、実際にはプールだけでなく、咳やくしゃみのしぶきによる飛沫感染、手指やタオルを介した接触感染によって広がります。 潜伏期間は一般に2~14日程度です。咽頭結膜熱では39~40℃近い発熱が3~7日ほど続くことがあり、熱が下がったり上がったりする場合もあります。ただし、発熱・喉・目の症状がすべてそろうとは限りません。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 38~40℃前後の発熱が続いている
- 喉が痛そうで、飲食する量が減っている
- 白目の充血、涙、目やにが見られる
- 咳や下痢、嘔吐などを伴っている
- 保育園や学校で流行しており、似た症状が現れた
症状
高熱が何日も続き、喉が赤く腫れる
突然発熱し、38~40℃前後の熱が数日続くことがあります。一度下がったように見えて再び上がる場合もあります。喉や扁桃が赤く腫れ、痛みのために食事や水分を嫌がることも少なくありません。 赤ちゃんや乳幼児は喉の痛みを言葉で伝えられないため、よだれが増える、機嫌が悪い、ミルクや食事が進まないといった様子が手がかりになります。
目の充血や目やにが現れる
白目が赤くなる、涙が増える、目やにが出る、まぶしがるなどの結膜炎症状が、片目または両目に現れることがあります。発熱や咽頭炎に結膜炎を伴うものを咽頭結膜熱といいます。 充血や目の腫れが強い、目を痛がる、まぶしくて目を開けられない、見えにくそうにする場合は、眼科での診察が必要になることがあります。
咳・鼻水・下痢などを伴うこともある
アデノウイルスは呼吸器や消化管などにも感染するため、咳、鼻水、腹痛、嘔吐、下痢などが見られる場合があります。まれに肺炎などを起こすこともあるため、呼吸が苦しそうな場合や、顔色が悪い場合は早めの受診が必要です。血尿が出ることもあります。
原因
アデノウイルスへの感染
原因はアデノウイルスへの感染です。多くの型が存在し、型によって起こしやすい症状が異なります。一度感染しても、別の型に感染して再び症状が現れる可能性があります。
飛沫感染と接触感染
咳やくしゃみのしぶきを吸い込む飛沫感染と、ウイルスが付着した手指、タオル、ドアノブ、おもちゃなどに触れる接触感染が主な感染経路です。 便の中にもウイルスが排出されるため、赤ちゃんのおむつ交換後に手洗いが不十分だと、家庭内や保育施設内で感染が広がることがあります。
集団生活や家庭内で広がりやすい
乳幼児は手で目や口を触ることが多く、おもちゃなどを共有するため、保育園や幼稚園で感染が広がりやすい傾向があります。症状が改善した後もしばらくウイルスが排出される場合があるため、回復後も手洗いを続けることが大切です。
日常生活での注意点
少量ずつこまめに水分を与える
喉の痛みや高熱があると、水分摂取量が減りやすくなります。一度にたくさん飲ませず、湯冷ましやお茶、経口補水液など、お子さまが飲みやすいものを少量ずつ与えましょう。 酸味や刺激の強いものは喉にしみることがあります。食事は無理をさせず、ゼリー、スープ、うどんなど、飲み込みやすいものを選びます。
タオルや食器の共用を避ける
家族間での感染を防ぐため、流水と石けんによる手洗いを行い、タオルや洗面用品の共用を避けましょう。目やにを拭くときは清潔なティッシュやガーゼを使用し、使用後はすぐに処分します。 アルコール消毒だけでは十分な効果が得られない場合があるため、特におむつ交換後や目に触れた後は、石けんと流水による手洗いが基本です。
登園・登校は診断名と症状を確認する
単に「アデノウイルス陽性」というだけで、すべての場合に同じ出席停止期間が定められているわけではありません。 眼の症状が強く、咽頭結膜熱と診断された場合は、学校保健安全法に基づき、発熱・咽頭炎・結膜炎などの主要症状がなくなった後、2日を経過するまで出席停止となります。流行性角結膜炎の場合は、医師が感染のおそれがないと認めるまで出席停止です。園や学校独自の書類が必要なこともあるため、復帰時期は医師と施設の双方に確認してください。
治療方法
診察と必要に応じた検査
発熱の経過、喉や目の状態、咳、下痢、水分摂取量などを確認します。症状や周囲の流行状況を踏まえ、必要に応じて喉や目の分泌物を採取する迅速抗原検査が検討されます。 迅速検査は感染時期や検体の採取状態によって陰性になることもあり、検査結果だけでなく診察所見を合わせて判断します。
症状を和らげる治療
一般的なアデノウイルス感染症には、ウイルスを直接排除する特効薬はなく、症状を和らげながら回復を待つ対症療法が中心です。状態に応じて解熱鎮痛薬などを使用し、水分摂取や休養についてご案内します。 抗菌薬は細菌に作用する薬であり、アデノウイルスそのものには効果がありません。ただし、診察によって細菌感染の合併が疑われる場合には、別途治療が検討されます。
目や呼吸器の症状が強い場合の対応
目の痛みや強い充血、視力への影響が心配される場合には、眼科への受診をご案内することがあります。また、肺炎や重い脱水などが疑われ、専門的な検査・治療が必要と判断した場合には、適切な医療機関と連携します。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
水分が普段どおり取れており、呼吸が安定していて、熱があっても比較的元気がある場合は、安静と水分補給を続けながら経過を確認できることがあります。 ただし、アデノウイルス感染症は高熱が数日続くことがあり、ほかの感染症と症状が似ています。発熱が続く場合や、診断がついていない場合は小児科へご相談ください。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
次のような症状がある場合は、早めに受診してください。 ・高熱が続き、徐々に元気がなくなっている ・喉の痛みが強く、水分を十分に取れない ・半日程度おしっこが出ない、口の中が乾く、泣いても涙が出ない ・咳が激しい、呼吸が速い、ゼーゼーする ・嘔吐や下痢を繰り返している ・目の痛み、強い腫れ、見えにくさがある 呼びかけへの反応が鈍い、けいれんがある、唇が紫色になる、肩で息をするなどの症状がある場合は、夜間・休日でも救急相談や救急受診を検討してください。
川崎市中原区・周辺地域で子どものアデノウイルス感染症にお悩みの方へ
川崎市中原区や元住吉周辺をはじめ、川崎市幸区・高津区・横浜市港北区などにお住まいで、お子さまの発熱、喉の痛み、目の充血が気になる方は、わかばこどもクリニックへご相談ください。 子どもの感染症は、はじめは軽く見えても経過の中で症状が変化することがあります。当院では、お子さまの年齢や全身状態、症状の経過を確認したうえで、必要な検査や治療を検討します。「アデノウイルスかもしれない」「小児科に相談してよいかわからない」という場合も、抱え込まずにご相談ください。
よくあるご質問
アデノウイルス感染症では、高熱が何日続きますか?
咽頭結膜熱では、38~40℃前後の発熱が3~7日ほど続くことがあります。ただし個人差があり、別の病気が隠れている可能性もあるため、発熱が長引く、元気がない、水分を取れない場合は受診してください。
保育園や学校にはいつから行けますか?
咽頭結膜熱の場合は、発熱・喉の痛み・結膜炎などの主要症状がなくなった後、2日を経過するまで出席停止です。症状や診断名によって基準が異なるため、自己判断せず医師と園・学校に確認しましょう。
アデノウイルスに抗菌薬は効きますか?
抗菌薬は細菌に対する薬なので、アデノウイルス自体には効果がありません。処方された薬は指示どおりに使用し、残っている抗菌薬を自己判断で飲ませないでください。
家庭ではどのようなケアをすればよいですか?
安静とこまめな水分補給が基本です。喉が痛い場合は、刺激が少なく飲み込みやすい食事を選びましょう。家族間ではタオルを共用せず、おむつ交換後や目やにを拭いた後は、石けんと流水で手を洗ってください。
アデノウイルス感染症は何度もかかりますか?
アデノウイルスには多くの型があるため、一度感染しても別の型に再感染する可能性があります。似た症状を繰り返す場合には、毎回アデノウイルスとは限らないため、小児科で状態を確認することが大切です。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会