カンジダ症についてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、赤ちゃんや子どものカンジダ症についてご相談いただけます。 「口の中に白いものが付いている」「おむつかぶれがなかなか治らない」「皮膚のしわまで赤くなっている」など、お子さまの症状が気になっていませんか? カンジダ症は、カンジダという真菌(カビの仲間)が増えることで起こります。乳幼児では、口の中に生じる「口腔カンジダ症(鵞口瘡:がこうそう)」や、おむつの中に生じる「皮膚カンジダ症」がよくみられます。 一見するとミルクのかすや一般的なおむつかぶれに似ていますが、必要な治療が異なる場合があります。「この程度で小児科に相談してよいのかな」と迷うときも、気になる症状が続いていればご相談ください。
カンジダ症とは
カンジダは、健康な人の口の中や消化管、皮膚などにも存在することがある微生物です。通常は症状を起こしませんが、皮膚が蒸れた状態や、体内の細菌のバランスが変化したときに増殖し、炎症を起こすことがあります。 赤ちゃんや乳幼児は皮膚や免疫の働きが未熟なため、口腔カンジダ症や皮膚カンジダ症を発症することがあります。抗菌薬を使用した後や、暑い時期におむつの中が蒸れたときなどにも起こりやすくなります。 多くは適切な治療によって改善が期待できますが、症状が長引く場合や繰り返す場合には、別の皮膚疾患や基礎疾患が隠れていないか確認することも大切です。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 赤ちゃんの舌や頬の内側に、拭いても取れにくい白いものが付いている
- 口の中を痛がり、授乳量や食事量が減っている
- おむつ周りが真っ赤になり、皮膚のしわにも湿疹が広がっている
- 赤い湿疹の周囲に、小さな赤いぶつぶつが増えている
- おむつかぶれのケアを続けても改善しない、または何度も繰り返す
症状
赤ちゃんの口に白い苔が付く「口腔カンジダ症」
口腔カンジダ症は「鵞口瘡(がこうそう)」とも呼ばれ、舌、頬の内側、歯ぐき、上あごなどに白い苔のような斑点が現れます。ミルクのかすは比較的簡単に拭き取れますが、カンジダによる白い斑点は取れにくいことが特徴です。 無理にこすると粘膜が赤くなったり、出血したりすることがあるため、強く拭き取らないようにしましょう。
授乳や食事を嫌がることがあります
口の中に炎症があると、授乳や食事の際に痛みや違和感が生じることがあります。赤ちゃんが乳首や哺乳瓶をくわえてもすぐに離す、いつもより機嫌が悪い、哺乳量が減るといった様子がみられることもあります。 口の白い斑点だけで、機嫌や哺乳に変化がない場合もありますが、水分が十分に取れないときは早めの診察が必要です。
おむつ周りが赤くなる「皮膚カンジダ症」
カンジダによるおむつ皮膚炎では、おしりや陰部が鮮やかに赤くなり、股の付け根などの皮膚のしわにも炎症が広がりやすくなります。赤い部分の周囲に、小さな赤いぶつぶつや膿をもった発疹が散らばることもあります。 尿や便の刺激による一般的なおむつかぶれとは治療が異なるため、見た目だけで判断せず、小児科で状態を確認することが大切です。
原因
皮膚の蒸れやバリア機能の低下
カンジダは、温かく湿った環境で増えやすい性質があります。おむつの中は尿や便、汗によって蒸れやすく、皮膚がふやけて刺激を受けると、カンジダが増殖しやすくなります。 首、わき、股の付け根など、皮膚が重なって湿りやすい場所にも症状が現れることがあります。
抗菌薬やステロイド薬の影響
抗菌薬を使用すると、体内にいる細菌のバランスが変化し、カンジダが増えやすくなる場合があります。また、吸入ステロイド薬を使用した後にうがいや口すすぎが十分にできていないと、口腔カンジダ症につながることがあります。 ただし、必要な薬を自己判断で中止するのは避け、症状に気づいたら処方した医師にご相談ください。
乳幼児の未熟な皮膚や免疫機能
赤ちゃんは皮膚のバリア機能や免疫機能が発達途中のため、カンジダ症が起こることがあります。必ずしも不衛生だから発症するわけではなく、日常的にケアをしていてもみられる病気です。 何度も繰り返す、治療しても改善しにくい、広い範囲に症状がある場合は、体調や基礎疾患なども含めて診察します。
日常生活での注意点
おむつをこまめに交換して乾燥させる
尿や便で汚れたおむつは早めに交換し、ぬるま湯などで皮膚をやさしく洗いましょう。こすらずに水分を押さえるように拭き、皮膚が乾いてから新しいおむつを着けます。 洗浄剤やおしり拭きが刺激になる場合もあるため、赤みが強いときは使用方法を見直します。
白い苔や発疹を無理に取らない
口の中の白い苔を強くこすったり、皮膚の発疹をつぶしたりすると、傷や出血の原因になります。症状のある部分は清潔に保ち、医師から処方された薬がある場合は、指示された量と回数を守って使用してください。 ご家族に処方された薬や、市販のステロイド薬を自己判断で塗ることは避けましょう。
登園・登校は全身状態をみて判断する
カンジダは健康な人の体にも存在することがあり、一般的な口腔・皮膚カンジダ症だけを理由に、必ず保育園や学校を休まなければならないとは限りません。 ただし、痛みで食事や水分が取れない、患部から出血や滲出液がある、発熱している場合は休ませ、受診をご検討ください。園や学校ごとの方針もご確認ください。
治療方法
症状の部位や広がりを診察します
口の中の白い斑点や皮膚の赤み、発疹の広がり、皮膚のしわに症状があるかなどを確認します。口腔カンジダ症では、ミルクの付着やほかの口内炎との区別も大切です。 多くは症状と診察所見から判断しますが、経過や状態によっては、患部から検体を採取する検査などが検討されます。
抗真菌薬でカンジダの増殖を抑えます
カンジダ症と診断された場合は、カンジダの増殖を抑える抗真菌薬を使用します。口腔カンジダ症には口の中に使用する薬、皮膚カンジダ症には塗り薬などが、年齢や症状に応じて検討されます。 症状が軽くなってもカンジダが残っている場合があるため、自己判断で中断せず、医師の指示に沿って使用しましょう。
スキンケアと再発しやすい要因を見直します
皮膚カンジダ症では薬による治療とあわせて、蒸れを減らす、おむつをこまめに交換する、皮膚を傷つけず清潔に保つといったケアを行います。 症状を繰り返す場合は、抗菌薬や吸入薬の使用状況、ほかの皮膚疾患の可能性などを確認します。より専門的な検査や治療が必要と判断した場合は、適切な医療機関への受診をご案内します。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
舌の白い付着物が授乳後にみられても、やさしく拭くと取れ、赤ちゃんの機嫌や哺乳量に変化がない場合は、ミルクのかすである可能性があります。 おむつ周りに軽い赤みがある場合も、こまめなおむつ交換とやさしい洗浄で改善することがあります。ただし、数日たってもよくならない場合や症状が広がる場合はご相談ください。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
白い斑点が拭いても取れない、授乳や食事を嫌がる、おむつ周りの赤みが皮膚のしわまで広がっている、小さな発疹や膿が増えている場合は、早めに小児科を受診しましょう。 強い痛み、出血、発熱、ぐったりしている、尿の回数が減るなど脱水が疑われる場合は、早急な診察が必要です。特に生後3か月未満の赤ちゃんに発熱がある場合は、速やかに医療機関へご相談ください。夜間や休日に状態が悪化した場合は、救急相談や救急受診もご検討ください。
川崎市中原区・周辺地域で子どものカンジダ症にお悩みの方へ
川崎市中原区や元住吉周辺で、赤ちゃんの口の中の白い苔や、治りにくいおむつかぶれが気になる方は、わかばこどもクリニックへご相談ください。川崎市幸区・川崎市高津区・横浜市港北区など、周辺地域にお住まいの保護者の方からもご相談いただけます。 子どものカンジダ症は軽い症状に見えても、一般的なおむつかぶれや別の口内炎との見分けが難しい場合があります。当院では、お子さまの年齢や症状、経過に合わせて診察し、必要な治療を検討します。気になる状態が続くときは、保護者の方だけで抱え込まずにご相談ください。
よくあるご質問
赤ちゃんの舌が白いのですが、カンジダ症でしょうか?
授乳後のミルクが付着しているだけの場合もあります。ミルクのかすは比較的簡単に取れますが、口腔カンジダ症では白い斑点が頬の内側や上あごにも生じ、拭いても取れにくい傾向があります。無理にこすらず、小児科でご相談ください。
カンジダ症で保育園や幼稚園を休む必要はありますか?
一般的な口腔・皮膚カンジダ症で、全身状態が良好であれば、必ずしも登園を控える必要はありません。ただし、発熱、強い痛み、哺乳・食事量の低下などがある場合は休ませ、医師へご相談ください。
市販のおむつかぶれの薬を使用してもよいですか?
おむつかぶれには、尿や便による刺激、カンジダ、細菌など複数の原因があり、適した薬が異なります。特にステロイド薬を自己判断で使用すると、カンジダによる症状が悪化することがあるため、治りにくい場合は診察を受けましょう。
家庭ではどのようなケアができますか?
おむつをこまめに交換し、患部をぬるま湯でやさしく洗って、十分に乾かしてください。口の白い苔は無理に取らず、哺乳瓶や乳首などは清潔に扱いましょう。過度な消毒については、使用する製品の説明や医師の指示に従ってください。
カンジダ症を繰り返しても小児科に相談できますか?
はい、ご相談いただけます。乳幼児では珍しくありませんが、頻繁に繰り返す場合や治りにくい場合は、薬の使い方、蒸れやすい環境、ほかの皮膚疾患、体調などを確認することが大切です。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会