溶連菌感染症についてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、赤ちゃんや子どもの溶連菌感染症についてご相談いただけます。 「急に熱が出て喉を痛がる」「舌が赤くなっている」「体に細かな発疹が広がってきた」「保育園や学校で溶連菌感染症が流行している」など、お子さまの症状が気になっていませんか? 溶連菌感染症は子どもによく見られる細菌感染症です。風邪と似た症状で始まりますが、抗菌薬による治療が必要になることがあります。「この程度で小児科を受診してよいのかな」と迷う場合も、気になる症状があればご相談ください。
溶連菌感染症とは
溶連菌感染症は、主に「A群溶血性レンサ球菌」という細菌によって起こる感染症です。子どもでは喉に感染し、咽頭炎や扁桃炎を起こすケースが多く見られます。発熱、強い喉の痛み、首のリンパ節の腫れなどが代表的な症状です。 細かな赤い発疹や、舌が赤くブツブツした状態になることもあり、このような病型は「猩紅熱(しょうこうねつ)」と呼ばれます。 特に園児から小学生に多い感染症ですが、乳幼児や中高生、大人が感染することもあります。赤ちゃんや3歳未満の子どもでは、典型的な喉の症状が目立たず、発熱、不機嫌、食欲低下、鼻水などとして現れる場合があります。 適切に治療すれば経過は良好なことが多い一方、まれにリウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を起こすことがあります。医師の診断を受け、処方された抗菌薬を指示どおりに服用することが大切です。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 急な発熱と強い喉の痛みがある
- 喉や扁桃が赤く腫れ、白い付着物が見える
- 舌が苺のように赤くブツブツしている
- 首や胸、わきなどに細かな赤い発疹が広がっている
- 保育園や学校、家族内で溶連菌感染症が出ている
症状
急な発熱と強い喉の痛み
溶連菌感染症では、38℃以上の発熱や喉の痛みが急に現れることがあります。喉や扁桃が赤く腫れ、白い膿のような付着物が見られる場合もあります。 飲み込むと痛むため、食事や水分を嫌がる子どももいます。小さなお子さまは「喉が痛い」とうまく伝えられず、よだれが増える、不機嫌になる、食べなくなるといった様子で気づくことがあります。
苺舌や細かな赤い発疹
舌の表面が赤くなり、苺のようにブツブツして見える「苺舌(いちごじた)」が現れることがあります。また、首、胸、わき、足の付け根などから、触るとザラザラする細かな赤い発疹が広がる場合があります。 発疹が治まったあと、手足の指先などの皮膚がむけることもあります。発疹はほかの感染症やアレルギーでも見られるため、見た目だけで自己判断せず、小児科へご相談ください。
頭痛・腹痛・吐き気などの症状
子どもの溶連菌感染症では、喉の症状だけでなく、頭痛、腹痛、吐き気、嘔吐などを伴うことがあります。 一般的な風邪に比べると咳や鼻水が目立たないことが一つの特徴ですが、まったく出ないとは限りません。症状だけで溶連菌感染症と判断することは難しいため、診察や必要に応じた検査で確認します。
原因
A群溶血性レンサ球菌への感染
主な原因は、A群溶血性レンサ球菌という細菌への感染です。この細菌が喉や扁桃の粘膜に付着して増殖することで、炎症や発熱を引き起こします。 一度感染しても再感染することがあります。
咳やくしゃみによる飛沫感染
感染した人の咳、くしゃみ、会話で飛び散ったしぶきを吸い込むことで感染します。これを飛沫感染といいます。手指や共用物に付着した細菌が口や鼻に入る接触感染もあります。 保育園、幼稚園、学校など、子ども同士が近い距離で過ごす環境では感染が広がることがあります。
家庭内で感染が広がることもあります
きょうだいや保護者の方へ家庭内感染する場合があります。家族に喉の痛みや発熱が出たときは、溶連菌感染症の可能性も含めて医療機関へご相談ください。 症状のない家族全員が一律に検査や治療を受ける必要はありませんが、家族に感染を繰り返す方がいる場合などは、医師が状況に応じて対応を検討します。
日常生活での注意点
水分を少量ずつ与えましょう
喉が痛いときは、熱いものや刺激の強いものを避け、冷たい水、お茶、スープ、ゼリーなど、飲み込みやすいものを少量ずつ与えましょう。 食事を無理に取らせる必要はありませんが、水分が取れない、尿が少ない、口の中が乾いている場合は脱水が心配されるため、早めの受診が必要です。
手洗いとタオル・食器の共用を避ける
石けんを使った手洗いを行い、タオル、コップ、箸などの共用はできるだけ避けましょう。咳やくしゃみがある場合は、年齢に応じてマスクの着用や咳エチケットも心がけます。 症状がある間は人混みを避け、家庭でゆっくり休ませてください。
抗菌薬を自己判断で中断しない
熱や喉の痛みが改善しても、細菌が十分に除去されていないことがあります。薬を途中でやめると、症状の再燃や合併症につながる可能性があります。 余った抗菌薬を別の機会に使ったり、きょうだいに飲ませたりせず、処方された量と期間を守りましょう。
治療方法
診察と必要に応じた溶連菌検査
喉や扁桃の状態、発疹、舌、首のリンパ節などを確認し、発熱の経過や周囲の流行状況を伺います。 症状から溶連菌感染症が疑われる場合は、必要に応じて綿棒で喉をぬぐう迅速抗原検査や培養検査などが検討されます。検査の必要性は、お子さまの年齢や症状を踏まえて医師が判断します。
抗菌薬による治療
溶連菌感染症と診断された場合は、ペニシリン系などの抗菌薬が一般的に使用されます。薬の種類や服用期間は、年齢、体重、アレルギー歴などによって異なります。 処方された抗菌薬は、症状が良くなっても医師から指示された期間、最後まで服用してください。服用後にじんましん、息苦しさ、顔の腫れなどが現れた場合は、速やかに医療機関へ連絡・受診してください。
症状に合わせた治療と経過観察
発熱や喉の痛みに対して解熱鎮痛薬などを使用する場合があります。抗菌薬を開始しても症状が改善しない、いったん良くなったあとに再び悪化した場合は、再診が必要です。 感染後しばらくして、むくみ、赤褐色の尿、尿量の減少、関節痛などが現れた場合もご相談ください。必要に応じて尿検査などを検討し、専門的な検査や治療が必要と判断した場合は、適切な医療機関をご案内します。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
機嫌が比較的よく、水分が取れて尿も普段どおり出ている場合は、診療時間内の受診を検討しながら安静にして経過を確認します。 ただし、発熱と喉の痛みがある、周囲で溶連菌感染症が流行している、発疹が出ている場合は、症状が軽く見えても小児科へご相談ください。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
高熱や強い喉の痛みが続く、水分や食事を取れない、繰り返し吐く、発疹が広がる、抗菌薬を飲み始めても改善しない場合は、早めに受診してください。 また、治療後に顔やまぶたのむくみ、血尿、尿量の減少、関節の腫れや痛みが見られた場合も診察が必要です。 呼びかけへの反応が悪い、呼吸が苦しそう、顔色が悪い、けいれん、水分がほとんど取れない、急速に悪化する強い痛みや腫れなどがある場合は、夜間・休日の救急相談や救急受診を検討してください。
川崎市中原区・周辺地域で子どもの溶連菌感染症にお悩みの方へ
川崎市中原区や元住吉周辺をはじめ、川崎市幸区・高津区・横浜市港北区などにお住まいで、お子さまの発熱、喉の痛み、発疹が気になる方は、わかばこどもクリニックへご相談ください。 子どもの感染症は、初めは軽く見えても症状が変化することがあります。当院では小児科として、お子さまの年齢や症状、経過に合わせて診察し、必要な検査や治療を検討します。「溶連菌かもしれない」「何科を受診すればよいかわからない」という場合も、抱え込まずにご相談ください。
よくあるご質問
溶連菌感染症が疑われるときは小児科に相談してよいですか?
はい。発熱と喉の痛み、苺舌、細かな発疹などがある場合は小児科へご相談ください。症状だけでは風邪などとの区別が難しいため、診察や必要に応じた検査で判断します。
いつから保育園・幼稚園・学校へ行けますか?
適切な抗菌薬による治療を開始してから24時間程度が経過し、発熱などの症状が改善して、普段どおりの生活ができる状態になれば登園・登校が可能とされています。ただし、園や学校独自の基準がある場合もあるため、医師と施設の指示をご確認ください。
熱が下がったら抗菌薬をやめてもよいですか?
自己判断で中断しないでください。症状が改善しても細菌が残っている可能性があります。合併症や再燃を防ぐためにも、処方された量と期間を守ることが大切です。
家庭ではどのようなケアをすればよいですか?
安静にして、水分を少量ずつ与えましょう。喉が痛むときは、ゼリーやスープなど飲み込みやすいものが向いています。手洗いを行い、タオルや食器の共用も控えてください。
溶連菌感染症は何度も繰り返しますか?
溶連菌には複数の型があるため、繰り返し感染することがあります。症状が再び現れた場合は、以前の薬の残りを使わず、改めて小児科を受診してください。短期間に何度も繰り返す場合は、家族内感染なども含めて医師が状況を確認します。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会