嘔吐についてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、赤ちゃんや子どもの嘔吐についてご相談いただけます。 「急に何度も吐いた」「水分を飲ませても吐いてしまう」「小児科を受診した方がよいのかわからない」など、お子さまの様子に不安を感じていませんか? 嘔吐は胃腸炎などでよく見られる症状ですが、乳幼児は脱水になりやすく、まれに急いで対応すべき病気が隠れていることもあります。吐いた回数だけでなく、吐いたものの色、腹痛や発熱の有無、水分摂取量、尿の回数、機嫌などを含めて判断することが大切です。
子どもの嘔吐とは
嘔吐とは、胃の内容物が口から勢いよく出る症状です。乳児では、授乳後に少量のミルクが口から流れ出る「溢乳(いつにゅう)」もよく見られます。機嫌がよく、体重も増えている場合は生理的なこともありますが、繰り返し勢いよく吐く場合は診察が必要です。 子どもの嘔吐の原因として多いのは、ウイルスなどによる感染性胃腸炎です。ただし、発熱を伴うかぜや中耳炎、尿路感染症、強い咳、食物アレルギー、便秘などでも吐くことがあります。 さらに、腸重積や虫垂炎、腸閉塞、髄膜炎、頭部の病気などでも嘔吐が起こります。「吐いたから胃腸炎」と決めつけず、全身状態を確認することが重要です。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 短時間に何度も吐いている
- 水分を少し飲ませても吐いてしまう
- 尿が少ない、口が乾くなど脱水が心配
- 発熱、下痢、腹痛、頭痛なども見られる
- 乳児が繰り返し吐く、または噴水のように吐く
症状
子どもが急に何度も吐く
感染性胃腸炎では、発症初期に嘔吐を繰り返し、その後に下痢や発熱が現れることがあります。最初は水分を受け付けなくても、時間の経過とともに少しずつ飲めるようになる場合があります。 一方、激しく泣いたり不機嫌になったりすることを繰り返す、強い腹痛が続く、おなかが張っている場合は、腸重積などにも注意が必要です。
赤ちゃんが授乳後に吐く
赤ちゃんは胃の入り口の働きが未熟なため、授乳後にミルクを少量吐き戻すことがあります。吐いた後も機嫌がよく、いつもどおり飲めている場合は、慌てず様子を確認します。 ただし、噴水のように勢いよく吐く、緑色のものを吐く、体重が増えない、ぐったりしている場合は、早めの受診が必要です。
嘔吐に発熱・下痢・頭痛を伴う
嘔吐と下痢を伴う場合は胃腸炎が考えられますが、発熱だけでなく強い頭痛、首を動かしにくそう、意識がぼんやりしているなどの症状があれば、髄膜炎などの可能性も考慮します。 頭をぶつけた後に繰り返し吐く場合も、頭部の状態を確認する必要があります。
原因
ウイルスや細菌による感染性胃腸炎
子どもの嘔吐で多い原因の一つです。ノロウイルスやロタウイルス、アデノウイルスなどによって起こり、嘔吐、下痢、発熱、腹痛などが見られます。 多くは自然に回復へ向かいますが、赤ちゃんや乳幼児は体内の水分を失いやすいため、脱水を防ぐことが重要です。
胃腸以外の感染症や体調不良
かぜ、中耳炎、肺炎、尿路感染症など、胃腸以外の病気でも嘔吐することがあります。また、強い咳で反射的に吐く、便秘で吐き気が起こる、乗り物酔いや片頭痛で吐くこともあります。 症状の経過や診察所見をもとに、原因を幅広く考える必要があります。
腸重積など早急な対応が必要な病気
腸の一部が別の腸管内に入り込む腸重積、虫垂炎、腸閉塞、髄膜炎、頭蓋内出血などでも嘔吐が起こります。 緑色の嘔吐、血を吐く、血便、強い腹痛、意識状態の変化などは、早急な診察が必要となるサインです。
日常生活での注意点
水分は一度に飲ませず少量ずつ与える
吐いた直後に多量の水分を飲ませると、再び吐きやすくなります。少し時間を置き、経口補水液などをスプーン1杯程度から、数分おきに少量ずつ与えましょう。 飲んでも吐かないことを確認しながら、徐々に量を増やします。乳児の授乳方法については、年齢や症状に応じて医師へご相談ください。
食事は無理をさせず水分補給を優先する
吐き気が強い間は、食事を無理に食べさせる必要はありません。水分が取れるようになり、食欲が戻ってきたら、普段の食事を少量から再開します。 脂肪分の多い料理や一度に大量の食事は避け、食べられる範囲で進めましょう。
嘔吐物を適切に処理して感染を広げない
感染性胃腸炎が疑われる場合、嘔吐物にはウイルスなどが含まれている可能性があります。処理する方は手袋やマスクを着用し、十分な換気と手洗いを行ってください。 タオルの共用は避け、汚れた衣類や寝具も適切に洗浄します。感染症によって消毒方法が異なるため、必要に応じて医療機関へ確認しましょう。
治療方法
嘔吐物を適切に処理して感染を広げない
診察では、嘔吐の回数・色・量、発熱や下痢、腹痛の有無、水分摂取量、尿の回数、周囲の感染状況などを確認します。乳幼児では、機嫌や活気、涙、口の中の乾燥なども脱水を判断する手がかりです。 必要に応じて、原因を調べるための検査や専門医療機関での診療を検討します。
脱水を防ぐための経口補水を行います
軽度から中等度の脱水では、糖分と電解質を適切に含む経口補水液を少量ずつ飲ませる経口補水療法が基本となります。 水分をまったく飲めない、飲んでも繰り返し吐く、脱水が進んでいる場合は、点滴や入院管理が必要になることがあります。
原因や症状に合わせて治療を検討します
嘔吐の原因や年齢、全身状態に合わせて、整腸薬などの使用を検討します。制吐薬は年齢や病状によって適否が異なるため、自己判断で使用せず、医師の指示に従ってください。 腸重積や虫垂炎などが疑われる場合には、速やかに専門的な検査や治療を受けられる医療機関へつなげます。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
一度吐いただけで、その後は機嫌がよく、少量ずつ水分を取れており、尿も普段どおり出ている場合は、家庭でしばらく経過を見ることもよいと思います。。 ただし、再び嘔吐する可能性があるため、回数、水分摂取量、尿、体温、腹痛などを確認してください。症状が続く場合や判断に迷う場合は、小児科へご相談ください。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
次のような場合は、診療時間内でも早めに受診してください。 ・吐を繰り返している ・水分をほとんど取れない ・半日程度尿が出ない、口が乾く、泣いても涙が少ない ・発熱、下痢、腹痛、頭痛を伴う ・乳児が繰り返し吐く ・頭をぶつけた後に吐いた ・症状が改善せず長引いている
川崎市中原区・周辺地域で子どもの嘔吐にお悩みの方へ
川崎市中原区や元住吉周辺で、子どもの嘔吐が続く、赤ちゃんの吐き戻しが気になるという場合は、わかばこどもクリニックへご相談ください。嘔吐は軽く見えても、水分が取れているか、脱水がないか、ほかの病気を疑う症状がないかを確認することが大切です。 川崎市幸区・川崎市高津区・横浜市港北区など、周辺地域にお住まいの保護者の方からもご相談いただけます。お子さまの年齢や症状、経過に合わせて診察や治療を検討しますので、「この程度で小児科を受診してよいのかな」と迷う場合も、抱え込まずにご相談ください。
よくあるご質問
子どもが1回吐いただけでも小児科を受診した方がよいですか?
吐いた後も機嫌がよく、少量ずつ水分を飲めて尿も出ている場合は、家庭で様子を見てもよいと考えます。ただし、繰り返し吐く、腹痛や発熱がある、普段と様子が違う場合は受診をご検討ください。
吐いた後は、どのように水分を飲ませればよいですか?
一度に多く飲ませず、少し時間を置いてから経口補水液などをスプーン1杯程度ずつ与えます。数分おきに続け、吐かなければ少しずつ量を増やしてください。水分をまったく保てない場合は受診が必要です。
嘔吐した場合、保育園や学校はいつから行けますか?
嘔吐が治まり、水分や食事が取れ、普段どおり活動できるようになってからが目安です。感染性胃腸炎が疑われる場合は、園や学校ごとの登園・登校基準もご確認ください。
自宅にある吐き気止めを使ってもよいですか?
以前処方された薬や家族の薬を自己判断で使用することは避けてください。嘔吐の原因やお子さまの年齢によって薬の適否や使用量が異なるため、小児科へご相談ください。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会