細菌性腸炎|わかばこどもクリニック|川崎市中原区の小児科

〒211-0024
神奈川県川崎市中原区西加瀬17-8
エクセレントビュー元住吉 1F

細菌性腸炎 BACTERIAL-ENTERITIS

細菌性腸炎についてご相談ください

川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、赤ちゃんや子どもの細菌性腸炎についてご相談いただけます。 「下痢に血が混じっている」「高い熱と腹痛が続いている」「食中毒ではないか心配」など、お子さまの症状に不安を感じていませんか? 細菌性腸炎は、細菌が付着した食品や水などを介して感染し、下痢・腹痛・発熱・嘔吐などを引き起こす病気です。ウイルス性胃腸炎と症状が似ていますが、原因となる細菌によって経過や治療方法が異なります。血便や強い腹痛があるときは、自己判断で様子を見続けず、小児科へご相談ください。

細菌性腸炎とは

細菌性腸炎は、カンピロバクター、サルモネラ、病原性大腸菌などの細菌が腸管に感染して起こる病気です。感染性胃腸炎の一種で、加熱が不十分な肉や卵、汚染された食品・水、感染した人や動物との接触などを通じて感染します。 代表的な症状は下痢、腹痛、発熱、吐き気、嘔吐です。腸の粘膜に強い炎症が起こると、粘液や血液の混じった便が出ることもあります。赤ちゃんや乳幼児は体内の水分量が少なく、自分で症状を伝えることも難しいため、短時間で脱水が進まないよう注意が必要です。 細菌性腸炎であっても、軽症の場合は水分補給などの対症療法で自然に回復することがあります。そのため、細菌感染だからといって必ず抗菌薬を使用するわけではありません。原因菌やお子さまの年齢、症状、全身状態を確認したうえで治療を検討します。

このような場合はご相談ください

このような場合はご相談ください

  • 水のような下痢が何度も続いている
  • 発熱や強い腹痛を伴っている
  • 水分を飲めず、尿の量や回数が減っている
  • 同じ食品を食べた家族にも下痢や嘔吐が起きている
  • 下痢に血液や粘液が混じっている

症状

下痢や血便が見られる

水様便や軟便が繰り返し出るほか、原因菌によっては便に粘液や血液が混じります。特に腸管出血性大腸菌などでは、強い腹痛に続いて血便が現れることがあります。 血便は細菌性腸炎以外にも、腸重積など早めの対応が必要な病気で見られます。便全体が赤い、いちごジャムのような便が出た、顔色が悪いなどの場合は、速やかに医療機関へご相談ください。

発熱や強い腹痛を伴う

細菌性腸炎では、発熱やおなかを絞られるような腹痛、便意があるのに少量しか出ない「しぶり腹」が見られることがあります。 乳幼児の場合は、腹痛を言葉で伝えられず、激しく泣く、機嫌が悪い、おなかを丸める、何度も目を覚ますといった様子として現れることがあります。

嘔吐や脱水症状が現れる

下痢に嘔吐が重なると、水分と塩分が失われて脱水状態になることがあります。唇や口の中が乾く、泣いても涙が少ない、尿が長時間出ない、元気がなくぐったりするといった変化に注意しましょう。 特に赤ちゃんは脱水が進みやすいため、飲めている量だけでなく、尿の回数や機嫌も確認することが大切です。

原因

加熱が不十分な肉や卵などの食品

カンピロバクターは加熱が不十分な鶏肉など、サルモネラは卵・食肉などを介して感染することがあります。腸管出血性大腸菌は、加熱不足の肉、汚染された野菜や水などが原因になる場合があります。 食品は中心部まで十分に加熱し、生肉を扱った包丁やまな板を他の食品に使い回さないことが大切です。

感染した人からの接触感染

原因菌を含む便が手指などに付着し、口から体内へ入ることで感染します。トイレやおむつ交換の後に手洗いが不十分だった場合、家庭や保育施設で広がることがあります。 症状が改善した後も、しばらく便から菌が排出されることがあるため、丁寧な手洗いを続けましょう。

動物との接触や海外渡航

カメなどの爬虫類、鳥類、一部のペットがサルモネラなどを保有していることがあります。また、海外では衛生状態の異なる水や食品から感染することもあります。 診察時には、発症前に食べたもの、家族の症状、動物との接触、旅行歴などをお伝えください。原因を考えるうえで大切な手がかりになります。

日常生活での注意点

少量ずつこまめに水分を与える

下痢や嘔吐があるときは、経口補水液などを一度にたくさん飲ませず、少量ずつこまめに与えます。嘔吐した場合は少し時間を置き、ひと口程度から再開してください。 母乳は基本的に続けられます。水分をほとんど飲めない、飲んでも繰り返し吐く場合は、家庭で様子を見続けず受診しましょう。

食べられる範囲で消化のよい食事を取る

水分が取れて吐き気が落ち着いていれば、おかゆ、うどん、やわらかく煮た野菜など、食べられるものから再開します。無理に絶食させる必要はありません。 脂肪分の多い料理や刺激の強い食品は、症状が落ち着くまで控えましょう。食欲がなくても、水分と塩分を補うことが優先です。

手洗いと便の処理を丁寧に行う

トイレやおむつ交換の後、食事の前には石けんと流水で手を洗います。便で汚れた衣類はほかの洗濯物と分け、適切に洗浄してください。 登園・登校の可否は、症状や原因菌、施設の基準によって異なります。下痢や嘔吐が続いている間は休み、再開時期は医師や園・学校へ確認しましょう。

治療方法

診察と必要に応じた便検査

診察では、便の回数や性状、血便・発熱・腹痛の有無、食べたもの、周囲の発症状況などを確認します。おなかの状態や脱水の程度も重要です。 血便、高熱、強い腹痛などから細菌性腸炎が疑われる場合は、必要に応じて便培養検査などを検討します。すべてのお子さまに検査が必要とは限らず、症状や経過をもとに医師が判断します。

水分補給を中心とした対症療法

治療の基本は、経口補水などによって失われた水分と塩分を補うことです。発熱や腹痛などに対しては、お子さまの状態に合わせて薬の使用を検討します。 市販の下痢止めは、腸の動きを抑えて細菌や毒素の排出を遅らせる可能性があります。自己判断で使用せず医師へご相談ください。

抗菌薬は必要性を慎重に判断する

細菌性腸炎でも、多くは抗菌薬を使わずに回復します。一方、生後3か月未満の赤ちゃん、免疫機能が低下しているお子さま、重症化が疑われる場合などでは、抗菌薬や入院治療が検討されることがあります。 原因菌によっては抗菌薬の使用が適さない場合もあります。残っている抗菌薬を飲ませたり、家族の薬を使ったりせず、必ず医師の指示に従ってください。治療効果や回復までの期間には個人差があります。

受診の目安

ご家庭で少し様子を見てもよいケース

下痢の回数が少なく、血便や強い腹痛がなく、水分を飲めて普段どおり尿が出ている場合は、こまめな水分補給を行いながら経過を確認できることがあります。 ただし、症状が悪化する、数日たっても改善しない、保護者の方がいつもと違うと感じる場合は、小児科へご相談ください。

早めに小児科へ相談した方がよいケース

次のような症状がある場合は、早めの受診をおすすめします。 ・血便や粘液便が出た ・高熱や強い腹痛が続いている ・下痢や嘔吐の回数が多い ・水分が取れず、尿が減っている ・生後3か月未満の赤ちゃんに発熱や下痢がある ・基礎疾患がある、または免疫機能が低下している ぐったりして反応が乏しい、顔色が悪い、意識がもうろうとしている、激しい腹痛を繰り返す、尿がほとんど出ない場合は、夜間・休日でも救急相談や救急受診をご検討ください。 また、血便の後に顔色が悪くなる、尿が減る、むくみが出るといった場合は、腸管出血性大腸菌感染症に伴う溶血性尿毒症症候群(赤血球や血小板が減り、腎臓の働きが悪くなる合併症)の可能性もあるため、速やかな受診が必要です。

川崎市中原区・周辺地域で子どもの細菌性腸炎にお悩みの方へ

川崎市中原区や元住吉周辺をはじめ、川崎市幸区・川崎市高津区・横浜市港北区などにお住まいで、お子さまの下痢、血便、発熱、腹痛が気になる方は、わかばこどもクリニックへご相談ください。 子どもの症状は軽く見えても、年齢や経過によって注意点が異なります。当院では、お子さまの年齢や全身状態を確認し、必要な検査や治療を検討します。「細菌性腸炎かわからない」「この程度で小児科を受診してよいか」と迷う場合も、抱え込まずにご相談ください。

よくあるご質問

Q

細菌性腸炎とウイルス性胃腸炎は症状で見分けられますか?

A

症状だけで完全に見分けることは困難です。高熱、強い腹痛、しぶり腹、血便などは細菌性腸炎を疑う手がかりになりますが、診察や経過、必要に応じた便検査をもとに判断します。

Q

細菌性腸炎では必ず抗菌薬を飲みますか?

A

必ずしも必要ではありません。軽症では水分補給などで自然に回復することがあり、原因菌によっては抗菌薬を慎重に判断する必要があります。自己判断で抗菌薬を使用せず、処方された場合は指示どおりに服用してください。

Q

子どもの血便はすぐに小児科へ相談した方がよいですか?

A

血便は細菌性腸炎だけでなく、腸重積などほかの病気でも見られます。少量でも一度小児科へご相談ください。強い腹痛、ぐったりしている、顔色が悪い、尿が少ない場合は、速やかな受診が必要です。

Q

家庭ではどのようなケアをすればよいですか?

A

経口補水液などを少量ずつ与え、尿の回数や元気の有無を確認してください。水分を飲めないときや嘔吐を繰り返すときは受診しましょう。市販の下痢止めを自己判断で使用することは避けてください。

Q

保育園・幼稚園・学校にはいつから行けますか?

A

下痢や嘔吐が治まり、普段の食事が取れ、集団生活に支障がない程度まで回復してからが目安です。ただし、腸管出血性大腸菌など原因によっては登園・登校に条件が設けられる場合があります。医師と園・学校へ確認してください。

監修医情報

医師 宮沢 啓貴

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。

資格・所属学会
  • 日本専門医機構認定 小児科専門医
  • 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
  • 薬剤師
  • 日本小児科学会
  • 日本小児アレルギー学会
  • 日本小児臨床アレルギー学会
  • 日本東洋医学会
  • 日本小児東洋医学会
  • 日本小児心身医学会