夜尿症についてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、子どもの夜尿症(おねしょ)についてご相談いただけます。 「小学生になってもおねしょが続いている」「宿泊行事が近づいて不安そう」「夜尿症は小児科に相談してよいのかわからない」と悩んでいませんか? 夜尿症は、しつけや本人の努力不足が原因ではありません。膀胱や睡眠中のホルモン分泌などの発達には個人差があり、成長とともに自然に減ることもあります。一方、昼間のおもらしや便秘などが隠れている場合もあるため、気になるときは年齢や頻度にかかわらずご相談ください。
夜尿症とは
夜尿症とは、一般に6歳を過ぎても、眠っている間に無意識に排尿してしまう状態が繰り返しみられることをいいます。乳幼児のおねしょは発達の途中でよくみられるため、通常は病気とは考えません。6歳以降も一定の頻度で続く場合に、夜尿症として診察や治療を検討します。 生まれてから夜のおむつが外れた時期がほとんどない「一次性夜尿症」と、半年以上おねしょがなかった後に再び始まった「二次性夜尿症」があります。また、夜尿だけがある場合と、昼間のおもらし、頻尿、尿を我慢できないなどの症状を伴う場合があり、対応が異なります。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 6歳を過ぎてもおねしょが続いている
- 小学生になっても週に何度もおねしょをする
- 半年以上おねしょがなかったのに、再び始まった
- 昼間のおもらし、頻尿、排尿時の痛み、便秘もある
- 宿泊行事を控え、お子さま本人が悩んでいる
症状
小学生になっても夜のおねしょが続く
代表的な症状は、睡眠中に本人が気づかないまま排尿してしまうことです。毎晩みられるお子さまもいれば、週に数回、月に数回など頻度には個人差があります。尿量が多く寝具までぬれる場合や、一晩に複数回みられる場合もあります。
昼間のおもらしや頻尿を伴う
日中にも尿が漏れる、トイレが近い、急な尿意を我慢できない、排尿回数が極端に少ないなどの症状を伴うことがあります。これらは膀胱や排尿機能の状態を確認する手がかりになるため、診察時にお伝えください。
一度治まったおねしょが再び始まる
半年以上おねしょをしなかったお子さまに再び夜尿が始まることがあります。生活環境の変化や心理的な負担だけでなく、便秘、尿路感染症、糖尿病などが関係することもあるため、決めつけずに原因を確認します。
原因
夜につくられる尿を減らすホルモンの発達
眠っている間は「抗利尿ホルモン」というホルモンが分泌され、夜間につくられる尿の量を減らします。この分泌リズムが未成熟な場合、寝ている間にも多くの尿がつくられ、夜尿につながります。
膀胱にためられる尿量と目覚める力
睡眠中に膀胱へためられる尿量がまだ少ないことや、膀胱がいっぱいになったサインで目を覚ます仕組みが十分に発達していないことも関係します。「眠りが深いから悪い」という単純な問題ではありません。
便秘や昼間の排尿習慣などの影響
直腸に便がたまると膀胱が圧迫され、夜尿や昼間のおもらしが悪化することがあります。水分の取り方やトイレを長時間我慢する習慣も影響しますが、夜尿症は育て方や本人の怠けが原因ではありません。
日常生活での注意点
叱らず、焦らず、できたことを認める
おねしょは眠っている間に起こるため、本人の意思では防げません。叱ったり、きょうだいや友達と比べたりせず、就寝前にトイレへ行けたことなど、取り組めた行動を認めましょう。
水分は日中に取り、夕食後は適量を心がける
必要な水分は朝から日中に十分取り、夕食後から就寝前は取り過ぎないようにします。ただし、暑い日や運動後、体調不良時に無理な水分制限をするのは危険です。具体的な量は、年齢や生活状況に合わせて医師と相談しましょう。
夜尿の記録と規則正しい排尿を心がける
就寝前にトイレへ行き、おねしょの有無や尿量、水分摂取、便通を記録すると診療に役立ちます。治療目的で毎晩決まった時間に無理に起こす方法は、尿意で目覚める仕組みの発達につながりにくいため、自己判断で続けずご相談ください。
治療方法
症状や生活習慣を確認します
夜尿の頻度、これまでに半年以上乾いていた時期があるか、昼間の排尿症状、便秘、いびき、水分摂取などを確認します。必要に応じて尿検査などを検討し、昼間のおもらしや便秘がある場合は、そちらへの対応を優先することがあります。
生活指導と夜尿アラーム療法
排尿・水分摂取の習慣を整えたうえで、必要に応じて夜尿アラーム療法を検討します。下着などの濡れをセンサーが感知してアラームを鳴らし、尿意と覚醒を結びつける治療です。一定期間、保護者の方の協力を得ながら継続する必要があります。
抗利尿ホルモン薬による治療
夜間の尿量を減らすデスモプレシンという薬が選択されることがあります。服用時は、低ナトリウム血症という副作用を防ぐため、服用前後の水分摂取に注意が必要です。発熱、嘔吐、下痢などで水分バランスが崩れやすい日は休薬が必要になることもあるため、必ず医師の指示に従ってください。 治療の選択は、夜尿の状態、お子さまやご家庭の希望、宿泊行事の予定などを踏まえて検討します。専門的な検査や治療が必要と判断される場合は、適切な医療機関をご案内します。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
6歳未満の乳幼児のおねしょは、発達の過程でよくみられます。元気に過ごし、昼間の排尿に問題がなく、排尿時の痛みや強いのどの渇きなどもなければ、叱らずに成長を見守ってよいことが多いでしょう。 ただし、年齢が低くても保護者の方やお子さまが困っている場合は、小児科に相談して構いません。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
6歳を過ぎても夜尿が続く、頻度が多い、本人が悩んでいる場合はご相談ください。昼間のおもらし、頻尿、強い尿意、便秘、いびき、排尿時の痛み、尿の濁り、半年以上治まっていた夜尿の再発がある場合も受診をおすすめします。 発熱と背中・脇腹の痛みがある、尿がほとんど出ない、異常にのどが渇いて水を多量に飲む、ぐったりしているなどの症状がある場合は、夜間・休日の救急相談や救急受診も検討してください。
川崎市中原区・周辺地域で子どもの夜尿症にお悩みの方へ
川崎市中原区や元住吉周辺をはじめ、川崎市幸区・高津区・横浜市港北区などにお住まいで、子どもの夜尿症にお悩みの方は、わかばこどもクリニックへご相談ください。 おねしょは軽く見えることがあっても、経過や併せて起きている症状を確認することが大切です。当院では、お子さまの年齢や状態、ご家庭でのお困りごとを伺い、診察・治療を検討します。「この程度で受診してよいのかな」と抱え込まず、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
何歳から夜尿症として小児科に相談できますか?
6歳を過ぎてもおねしょが繰り返される場合に夜尿症を考えます。治療を始める時期は頻度や本人の困り方によって異なります。小学校入学前でも、気になる場合は相談して構いません。
夜尿症があっても保育園・幼稚園・学校へ行けますか?
夜尿症だけを理由に登園・登校を休む必要は通常ありません。宿泊行事についても、おむつや吸水下着、薬の使用などを事前に検討できますので、余裕を持ってご相談ください。
夜尿症の薬は毎日飲むのでしょうか?
症状や治療目的により、毎日使用する場合と宿泊行事などに合わせて使用する場合があります。デスモプレシンを使用するときは水分摂取に重要な注意点があるため、処方時の指示を守ってください。
家庭では水分をできるだけ減らした方がよいですか?
一日中水分を減らす必要はありません。日中は十分に取り、夕食後は適量にすることが基本です。暑い日や発熱時などに無理な制限をするのは避け、具体的な取り方は医師へご相談ください。
治った後に夜尿症が再発することはありますか?
体調や生活環境の変化により、一時的に再びみられることがあります。半年以上治まっていた夜尿が続けて再発した場合や、昼間のおもらし、痛み、強い口渇などを伴う場合は、小児科で原因を確認しましょう。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会