りんご病についてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、赤ちゃんや子どものりんご病(伝染性紅斑)についてご相談いただけます。 「両方の頬が急に赤くなった」「腕や脚に網目状の発疹(レース状紅斑)が出ている」「保育園や学校でりんご病が流行している」など、お子さまの症状が気になっていませんか? りんご病は、多くの場合、自然に回復していく感染症です。ただし、ほかの感染症や皮膚疾患との見分けが難しい場合があるほか、ご家族に妊娠中の方や血液疾患のある方がいる場合には注意が必要です。 発疹だけで元気がある場合も受診してよいか迷わず、小児科へご相談ください。
りんご病(伝染性紅斑)とは
りんご病は、正式には「伝染性紅斑」といい、ヒトパルボウイルスB19によって起こる感染症です。幼児から小学生を中心に多く見られ、両頬がりんごのように赤くなることから、りんご病と呼ばれています。 感染後、一定の潜伏期間を経て、微熱、鼻水、だるさなどの風邪に似た症状が現れ、その数日後に頬や手足へ特徴的な発疹が出ることがあります。ただし、感染しても症状が現れない子どももいます。 特徴的な発疹が出るころには、周囲への感染力はほぼなくなっているとされています。一方、発疹が出る7~10日ほど前の風邪に似た症状がある時期に、感染が広がりやすい点が特徴です。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 両方の頬がりんごのように赤くなっている
- 腕や脚、体に網目状・レース状の発疹がある
- 発疹がりんご病によるものか判断できない
- 発熱、強いだるさ、顔色の悪さなどを伴っている
- 家族に妊娠中の方や血液疾患・免疫機能の病気がある方がいる
症状
両頬がりんごのように赤くなる
代表的な症状は、左右の頬に現れる境界のはっきりした赤い発疹です。頬がほてったように見えることがありますが、水ぶくれになることは通常ありません。 赤ちゃんや年齢の低い乳幼児では、典型的な頬の赤みがはっきりせず、ほかの湿疹やウイルス性発疹との区別が難しい場合があります。
腕や脚に網目状・レース状の発疹が広がる
頬が赤くなった後、腕や脚を中心に、網目状またはレース状に見える赤い発疹(レース状紅斑)が現れることがあります。胸、おなか、背中などに広がる場合もあります。 発疹は一般的に1週間~2週間で薄くなりますが、日光、運動、入浴、気温の変化などをきっかけに、一度消えた発疹が再び目立つことがあります。再び赤くなったからといって、必ずしも病気が悪化したわけではありません。
発疹の前に微熱や風邪のような症状が出る
発疹が出る前に、微熱、鼻水、咳、頭痛、だるさなどが現れる場合があります。症状が軽く、普段どおり過ごしている子どもも少なくありません。 一般的に子どもでは関節痛は多くありませんが、年長児や成人では手足の関節に痛みや腫れが現れることがあります。
原因
ヒトパルボウイルスB19への感染
りんご病の原因は、ヒトパルボウイルスB19というウイルスです。犬や猫などが感染するパルボウイルスとは異なるため、ペットから人へうつる病気ではありません。 りんご病を予防するワクチンや、感染を確実に防ぐための専用薬は、現時点ではありません。
咳やくしゃみ、手指を介して感染する
主な感染経路は、咳やくしゃみのしぶきを吸い込む「飛沫感染」と、ウイルスが付いた手指などを介する「接触感染」です。 発疹が出る前は普通の風邪と見分けにくく、この時期に感染が広がることがあります。頬が赤くなってりんご病と気づいた時点では、感染力はほぼなくなっているのが一般的です。
妊婦や基礎疾患のある方は注意が必要
妊娠中に初めて感染すると、まれに胎児の貧血や胎児水腫、流産などにつながる可能性があります。家族や身近な子どもがりんご病になった場合、妊娠中の方は症状がなくても、かかりつけの産婦人科医へ状況を伝えてください。 また、溶血性貧血などの血液疾患や免疫機能の病気がある方では、重い貧血を起こす場合があるため、早めの医療機関への相談が必要です。
日常生活での注意点
手洗いなどの基本的な感染対策を続ける
発疹が出る前に感染が広がりやすいため、流行時に完全に予防することは簡単ではありません。帰宅後や食事前の手洗い、咳エチケット、タオルや食器の共用を避けることなどを心がけましょう。
発疹があるときは日光や体の温めすぎに注意する
発疹は、強い日差し、激しい運動、長時間の入浴などによって一時的に濃くなることがあります。発疹が目立つ間は、体調に合わせて無理をせず、入浴はぬるめのお湯で短時間にするとよいでしょう。 かゆみがある場合は、患部を冷やす、爪を短くするなどして、かき壊しを防ぎます。強いかゆみが続く場合は小児科へご相談ください。
全身状態がよければ登園・登校できることが多い
発疹が出た時点では感染力がほぼなくなっているため、発疹だけを理由に長期間休む必要は通常ありません。発熱がなく、食事や睡眠がとれ、普段どおり活動できる状態であれば、登園・登校できることが一般的です。 ただし、園や学校によって独自の決まりがある場合は、その指示も確認してください。
治療方法
症状と発疹の経過を確認します
診察では、発疹が現れた順番や広がり方、発熱や風邪症状の有無、周囲での流行状況などを確認します。麻疹、風疹、溶連菌感染症、薬による発疹など、別の病気が疑われる場合もあるため、皮膚の状態だけで自己判断しないことが大切です。 典型的な症状であれば、診察によって判断されることが多く、すべての子どもに検査が必要になるわけではありません。
症状を和らげながら経過を見ます
りんご病のウイルスそのものを排除する特別な治療薬はなく、多くの場合は自然に回復します。必要に応じて、発熱や痛み、かゆみなどを和らげる薬を検討します。 抗菌薬は細菌に対する薬であるため、ウイルス感染症であるりんご病そのものには効果がありません。薬の使用については、お子さまの年齢や症状に応じて医師が判断します。
基礎疾患やご家族の状況に応じて対応します
顔色が悪い、強いだるさがあるなど、貧血が疑われる場合には、お子さまの状態に応じて血液検査などを検討することがあります。 専門的な検査や治療が必要と判断した場合には、適切な医療機関と連携します。また、ご家族に妊娠中の方がいる場合は、その方から産婦人科へ相談していただくことが大切です。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
頬や手足に発疹があっても、熱がなく、食欲や機嫌がよく、普段どおりに過ごせている場合は、急を要さないことが多いでしょう。 ただし、りんご病と似た発疹が現れる病気もあります。発疹の原因がわからない、広がっている、かゆみが強い場合は、小児科へご相談ください。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
高熱が続く、ぐったりしている、顔色が悪い、息切れや動悸がある、水分がとれない、尿が極端に少ない場合は、早めの受診が必要です。 血液疾患や免疫機能の病気があるお子さま、家族に妊娠中の方がいる場合も、医療機関へご相談ください。呼びかけへの反応が悪い、呼吸が苦しそう、意識がおかしいなどの症状がある場合は、夜間・休日の救急相談や救急受診を検討してください。
川崎市中原区・周辺地域で子どものりんご病にお悩みの方へ
わかばこどもクリニックでは、川崎市中原区や元住吉周辺をはじめ、川崎市幸区・高津区・横浜市港北区などにお住まいのお子さまのご相談を承っています。 子どもの発疹は、軽く見えても時間とともに変化することがあります。当院では、お子さまの年齢、発疹の状態、全身症状や基礎疾患などを確認し、必要な診察や治療を検討します。「りんご病かもしれない」「この程度で小児科に相談してよいのかわからない」という場合も、抱え込まずにご相談ください。
よくあるご質問
りんご病は頬が赤くなったら、すぐに受診した方がよいですか?
元気があり、発熱や強いだるさがなければ、緊急性は高くないことが一般的です。ただし、ほかの感染症や皮膚疾患との区別が難しい場合もあるため、発疹の原因がわからないときは小児科へご相談ください。
りんご病になったら保育園や学校を休む必要がありますか?
発疹が現れたころには感染力がほぼなくなっているため、全身状態がよければ登園・登校できることが一般的です。発熱やだるさがある場合は無理をせず休ませ、園や学校の決まりも確認しましょう。
発疹が消えた後に再び赤くなりました。再発でしょうか?
りんご病の発疹は、日光、運動、入浴などによって一時的に再び目立つことがあります。通常は再感染や悪化を意味するものではありませんが、発熱や強いかゆみなどを伴う場合は受診してください。
家庭ではどのようなケアをすればよいですか?
十分に休ませ、水分をとらせましょう。発疹が目立つ間は、強い日差しや激しい運動、熱いお風呂を避けます。かゆみが強い場合は、自己判断で薬を使用せず、小児科へご相談ください。
子どもがりんご病になりました。妊娠中の家族はどうすればよいですか?
妊娠中に初めて感染すると、まれに胎児へ影響する可能性があります。妊娠中の方は症状がなくても、子どもがりんご病になったことを、かかりつけの産婦人科医へ伝えてください。必要な対応は妊娠週数や接触状況などによって異なります。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会