アトピー性皮膚炎についてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、赤ちゃんや子どものアトピー性皮膚炎についてご相談いただけます。 「肌がいつもカサカサしている」「湿疹を繰り返している」「かゆくて夜に眠れない」「塗り薬を使っても、すぐにぶり返してしまう」など、お子さまの肌について気になっていませんか? 子どもの湿疹にはさまざまな原因があり、見た目だけでアトピー性皮膚炎かどうかを判断することは簡単ではありません。「この程度で受診してよいのかな」「皮膚の症状も小児科に相談してよいのかな」と迷う場合も、気になる症状が続いていれば一度ご相談ください。
アトピー性皮膚炎とは
アトピー性皮膚炎は、かゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりしながら、慢性的に続く皮膚の病気です。皮膚が乾燥してバリア機能が低下していることに加え、アレルギーを起こしやすい体質や、汗、摩擦などの刺激が複合的に関係します。 赤ちゃんでは顔や頭、首などに湿疹が現れ、次第に体や手足へ広がることがあります。幼児期以降は、首、ひじの内側、ひざの裏、手首、足首などに症状が出やすくなります。ただし、症状の現れ方には個人差があります。 かゆくて掻くと皮膚のバリア機能がさらに低下し、炎症とかゆみが強くなる「かゆみと掻破の悪循環」が起こります。睡眠や園・学校での生活に影響することもあるため、湿疹を繰り返す場合は、早めに状態を確認して適切な治療を続けることが大切です。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 赤ちゃんの顔や体に、赤みやカサカサした湿疹が続いている
- 子どもが肌を何度も掻き、傷や出血がみられる
- 湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返している
- かゆみのため夜に眠れず、日中も機嫌が悪い
- 保湿剤や塗り薬の使い方、使用量に不安がある
症状
赤ちゃんの顔・頭・体にみられる湿疹
乳児期には、頬や額、頭、首などに赤み、細かなブツブツ、カサカサした湿疹が現れることがあります。症状が強くなると、じゅくじゅくしたり、かさぶたができたりする場合もあります。 乳児湿疹など、アトピー性皮膚炎以外の皮膚トラブルとの区別が必要なこともあるため、湿疹が長引く場合や範囲が広がる場合は診察を受けましょう。
ひじの内側・ひざの裏・首の強いかゆみ
幼児期から学童期になると、首、ひじの内側、ひざの裏、手首、足首など、汗がたまりやすく擦れやすい部分に湿疹が現れやすくなります。 掻くことを繰り返すと、皮膚が厚く硬くなったり、色素沈着が残ったりすることがあります。掻くのを我慢させるだけでなく、かゆみの原因となる炎症を適切に治療することが重要です。
かゆみで眠れない・集中できない
アトピー性皮膚炎のかゆみは、体が温まる就寝時に強くなることがあります。夜中に何度も起きる、寝ながら掻き続けるなど、睡眠に影響する場合もあります。 睡眠不足によって日中の機嫌や集中力が低下することもあります。皮膚症状が軽く見えても、生活への影響が大きい場合はご相談ください。
原因
皮膚のバリア機能の低下
皮膚には、水分を保ち、外部の刺激や異物の侵入を防ぐバリア機能があります。アトピー性皮膚炎ではこの機能が低下しているため、皮膚が乾燥し、汗、衣類、ほこりなどの刺激に敏感になります。 乾燥した皮膚はかゆみを感じやすく、掻くことでさらにバリア機能が損なわれます。
アレルギーを起こしやすい体質
本人やご家族に気管支喘息、アレルギー性鼻炎、食物アレルギーなどがある場合、アトピー性皮膚炎を発症しやすい傾向があります。 ただし、アトピー性皮膚炎は特定の食べ物だけが原因で起こる病気ではありません。自己判断で食物を除去すると、成長に必要な栄養が不足するおそれがあります。食物との関係が疑われる場合も、医師へ相談したうえで対応しましょう。
汗・摩擦・乾燥などの悪化要因
汗、よだれ、衣類の摩擦、乾燥、紫外線、寝不足、体調不良などは、湿疹やかゆみを悪化させることがあります。季節や年齢、生活環境によって影響する要因は異なります。 すべての刺激を完全に避けるのではなく、お子さまごとの悪化要因を確認し、無理のない範囲で減らすことが大切です。
日常生活での注意点
優しく洗って、入浴後は早めに保湿する
汗や汚れは、よく泡立てた石けんなどで優しく洗い、十分にすすぎます。ナイロンタオルで強くこすることや、熱いお湯で長時間入浴することは避けましょう。 入浴後は皮膚が乾燥しやすいため、こすらずに水分を拭き取り、保湿剤を塗ります。回数や塗る量は、皮膚の状態や処方内容に応じて調整します。
汗や摩擦による刺激を減らす
汗をかいたら、可能であればシャワーで流すか、濡らした柔らかい布で優しく拭きます。肌に触れる衣類は、刺激の少ない素材を選び、汗を吸った服は着替えましょう。 爪を短く整えることも、掻き傷や皮膚感染の予防につながります。
園や学校では症状に合わせて対応する
アトピー性皮膚炎そのものは、ほかのお子さまにうつる病気ではないため、通常は登園・登校できます。ただし、汗をかく活動やプールによって症状が悪化する場合は、園や学校とケア方法を相談しましょう。 黄色いかさぶたや水ぶくれなど、皮膚感染が疑われる場合には、活動を控えた方がよいことがあります。
治療方法
診察で湿疹の状態と経過を確認する
診察では、湿疹の場所や広がり、かゆみの程度、これまでの経過、生活への影響などを確認します。乳児湿疹、接触皮膚炎、あせも、皮膚感染症など、別の病気との区別も行います。 アレルギー検査はすべてのお子さまに必要なものではありません。症状や経過から必要性を検討し、専門的な検査や治療が必要な場合は、適切な医療機関への紹介を検討します。
保湿剤と外用薬で皮膚の状態を整える
治療は、スキンケア、薬物療法、悪化要因への対策が基本です。保湿剤で皮膚のバリア機能を補いながら、炎症がある部分には、症状や部位、年齢に合わせてステロイド外用薬などの抗炎症薬が検討されます。 ステロイド外用薬は、医師の指示に従って強さ、量、期間を調整することが大切です。必要以上に怖がって少量だけ塗ったり、自己判断で急に中止したりすると、炎症が十分に治まらず再燃することがあります。不安がある場合は、塗る量や範囲を診察時にご確認ください。
良い状態を保ち、ぶり返しを防ぐ
見た目が改善しても、皮膚の内部に炎症が残っていることがあります。急に治療をやめず、医師の指示に沿って外用薬の頻度を調整しながら、保湿を続けることが重要です。 一般的な治療で十分に改善しない場合や症状が重い場合には、年齢や状態に応じた新しい外用薬、内服薬、注射薬などが選択肢になることもあります。適応を慎重に判断し、必要に応じて専門医療機関と連携します。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
一時的な軽い乾燥や赤みで、かゆみがほとんどなく、保湿によって落ち着いている場合は、皮膚を清潔に保ちながら経過を確認してもよいでしょう。 ただし、症状を繰り返す、数日たっても改善しない、範囲が広がる場合は、小児科へご相談ください。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
強いかゆみ、掻き傷、出血、睡眠への影響、広範囲の湿疹、じゅくじゅくした皮膚、黄色いかさぶたなどがある場合は、早めの受診をおすすめします。処方された薬を使用しても改善しない場合や、急に悪化した場合も診察が必要です。 発熱を伴って急速に水ぶくれやただれが広がる、目の周囲まで腫れる、ぐったりしているなどの症状は、重い皮膚感染症の可能性があります。診療時間外であれば、夜間・休日の救急相談や救急受診も検討してください。
川崎市中原区・周辺地域で子どものアトピー性皮膚炎にお悩みの方へ
川崎市中原区や元住吉周辺にお住まいで、赤ちゃんや子どものアトピー性皮膚炎が気になる方は、わかばこどもクリニックへご相談ください。川崎市幸区・川崎市高津区・横浜市港北区など、周辺地域からのご相談にも対応しています。 子どもの皮膚症状は軽く見えても、かゆみや睡眠への影響が隠れていることがあります。当院では小児科・アレルギー科として、お子さまの年齢や皮膚の状態、生活への影響に合わせて診察し、治療やスキンケアの方法を検討します。湿疹や塗り薬について気になることがあれば、保護者の方だけで抱え込まずにご相談ください。
よくあるご質問
赤ちゃんの湿疹は、いつ小児科を受診すればよいですか?
湿疹が数日たっても改善しない、広がっている、強く掻く、じゅくじゅくしている場合はご相談ください。乳児湿疹とアトピー性皮膚炎は見た目だけでは区別しにくいことがあり、経過を含めて判断します。
アトピー性皮膚炎でも保育園や学校へ行けますか?
アトピー性皮膚炎は人にうつる病気ではないため、基本的には登園・登校できます。ただし、皮膚感染を伴う場合や症状が強い場合は、活動内容について個別に判断します。
ステロイド外用薬を子どもに使っても大丈夫ですか?
お子さまの年齢、塗る部位、症状に合った強さと量を守って使用することが重要です。自己判断で量を減らしたり中止したりせず、不安な点は医師へご相談ください。
家庭ではどのようなケアをすればよいですか?
皮膚を優しく洗って清潔に保ち、入浴後などに保湿剤を塗りましょう。汗や摩擦を減らし、爪を短く整えることも大切です。炎症がある場合は、保湿だけで済ませず、処方された外用薬を指示どおり使用してください。
良くなっても繰り返すのは治療が効いていないからですか?
アトピー性皮膚炎は、良くなったり悪くなったりを繰り返しやすい病気です。見た目が改善しても炎症が残っていることがあるため、医師と相談しながら治療の頻度を調整し、良い状態を維持していきます。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会