とびひについてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、赤ちゃんや子どものとびひについてご相談いただけます。 「虫刺されをかいたところがジュクジュクしている」「水ぶくれが次々に増えてきた」「きょうだいにうつらないか心配」など、お子さまの皮膚症状に不安を感じていませんか? とびひは子どもによく見られる皮膚の感染症です。かき壊した手などを介して別の場所へ広がりやすいため、早めの診断と適切な治療が大切です。「この程度で小児科を受診してよいのかな」と迷う段階でも、気になる症状があればご相談ください。
とびひ(伝染性膿痂疹)とは
とびひの正式名称は「伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)」です。黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌などの細菌が皮膚に感染し、水ぶくれ、ただれ、膿、かさぶたなどを生じます。 火事の飛び火のように短期間で周囲へ広がることから、一般に「とびひ」と呼ばれています。特に皮膚のバリア機能が未熟な赤ちゃんや乳幼児に多く、虫刺され、あせも、湿疹、擦り傷などをかき壊した部分から発症することがあります。 患部から出る液体や、細菌が付着した手、タオルなどを介して、本人の別の部位や周囲の人へうつる可能性があります。範囲が狭いうちに適切な治療を始め、皮膚を清潔に保つことが重要です。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 虫刺されや湿疹をかいた部分がジュクジュクしている
- 黄色や褐色の厚いかさぶたができている
- 水ぶくれや赤いただれが次々に増えている
- とびひか湿疹か判断できず、塗り薬の選び方に迷っている
- きょうだいへの感染や保育園・学校への登園・登校が心配
症状
水ぶくれが破れ、赤いただれが広がる
子どもに多いのは「水疱性膿痂疹」と呼ばれるタイプです。赤みのある皮膚に薄い水ぶくれができ、破れると皮膚がむけたようなただれになります。 かゆみを伴うことが多く、お子さまが患部をかいた手でほかの場所に触れると、顔、手足、体などへ次々に広がることがあります。
黄色や褐色の厚いかさぶたができる
「痂皮性膿痂疹」と呼ばれるタイプでは、小さな水ぶくれや膿を持った発疹ができたあと、黄色から褐色の厚いかさぶたになります。 発熱や喉の痛みなどを伴うこともあり、乳幼児だけでなく年長児や大人にも見られます。見た目だけでほかの湿疹と区別することが難しい場合もあるため、自己判断で薬を使用せず診察を受けましょう。
発熱や急速な広がりを伴うことがある
軽いとびひでは皮膚症状だけのことが多いものの、発熱、だるさ、痛みなどを伴う場合があります。 皮膚の赤みや腫れが急速に広がる、触れると強く痛がる、広い範囲の皮膚がむけるといった場合は、通常のとびひ以外の感染症や合併症も考慮する必要があります。早めに医療機関を受診してください。
原因
黄色ブドウ球菌などの細菌感染
とびひの主な原因は、黄色ブドウ球菌や溶血性レンサ球菌です。これらは皮膚や鼻の周囲などに存在することがある細菌ですが、傷ついた皮膚から入り込むと感染を起こします。 水ぶくれをつくるタイプには黄色ブドウ球菌、厚いかさぶたをつくるタイプには溶血性レンサ球菌などが関係することがあります。
虫刺され・あせも・湿疹のかき壊し
虫刺され、あせも、擦り傷、乾燥肌、湿疹などをかき壊すと、皮膚を守るバリア機能が低下し、細菌が入り込みやすくなります。 アトピー性皮膚炎など、かゆみを伴う皮膚疾患のあるお子さまは、患部を繰り返しかくことでとびひを起こしやすくなるため、もとの湿疹に対する治療も大切です。
手指やタオルなどを介した接触感染
とびひは、患部の水ぶくれやジュクジュクした液に触れることで広がります。患部をかいた手で別の場所を触ったり、タオルや衣類を共用したりすることが感染拡大のきっかけになります。 高温多湿で汗をかきやすく、虫刺されも増える夏に多い傾向がありますが、乾燥や湿疹がある場合はほかの季節にも発症します。
日常生活での注意点
患部を泡でやさしく洗う
入浴やシャワーで、石けんをよく泡立てて患部をやさしく洗いましょう。強くこすったり、水ぶくれを意図的につぶしたりする必要はありません。洗ったあとは清潔なタオルなどで押さえるように水分を取ります。 ジュクジュクしている部分を絆創膏で密閉すると、蒸れて悪化することがあります。患部の覆い方は診察時にご確認ください。
爪を短くし、患部をかかないようにする
爪を短く整え、こまめな手洗いを心がけましょう。かゆみが強い場合は、冷たいタオルなどで一時的に冷やすと和らぐことがあります。 ただし、かゆみが続くときは、湿疹の治療やかゆみを抑える薬が必要になる場合があります。市販薬を重ねて使用せず、小児科へご相談ください。
タオルの共用とプールを控える
タオル、衣類、寝具などの共用は避け、洗濯できるものは通常どおり洗って清潔に保ちます。お風呂で肌が直接触れ合うことを避け、可能であれば、とびひのあるお子さまは最後に入浴するとよいでしょう。 プールの水自体で感染するわけではありませんが、肌の接触やタオルなどを介して広がる可能性があります。また、患部が悪化することもあるため、治るまではプールや水泳を控えることが推奨されています。
治療方法
皮膚の状態と広がりを確認します
診察では、水ぶくれ、ただれ、かさぶたの状態や広がり、かゆみ、発熱の有無などを確認します。多くは皮膚の見た目と経過から判断します。 治療しても改善しない場合や繰り返す場合などには、必要に応じて患部の細菌を調べる培養検査が検討されることがあります。
抗菌薬の塗り薬や飲み薬を使用します
範囲が狭く全身状態が良好な場合は、抗菌薬の塗り薬が検討されます。広い範囲に広がっている場合や症状が強い場合には、抗菌薬の飲み薬が必要になることがあります。 薬の種類や使用期間は、症状の範囲、年齢、原因として考えられる細菌などによって異なります。見た目が良くなっても、自己判断で減量・中止せず、医師から指示された方法で使用してください。
湿疹やかゆみもあわせて治療します
乾燥肌、虫刺され、アトピー性皮膚炎などが背景にある場合は、細菌感染だけでなく、もとの皮膚症状に対する治療も重要です。必要に応じて、かゆみを抑える薬や湿疹に対する塗り薬などを検討します。 治療開始後も症状が広がる、数日たっても改善が見られない場合は、薬が効きにくい細菌なども考慮して再評価します。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
虫刺されや小さな擦り傷だけで、ジュクジュクした液、水ぶくれ、膿、急な広がりがなく、お子さまが元気に過ごしている場合は、患部を清潔にして短時間経過を確認することもできます。 ただし、水ぶくれやただれが増えてきた場合は、とびひの可能性があるため早めに小児科へご相談ください。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
水ぶくれやジュクジュクした部分が増えている、顔や目の周囲に症状がある、広い範囲に広がっている、強いかゆみや痛みがある、乳児に症状が出ている場合は、早めの受診をおすすめします。 また、処方された薬を使用しても改善しない、いったん良くなってから再び広がった場合も再受診してください。
救急受診を検討する症状
高熱を伴う、ぐったりしている、水分が取れない、赤みや腫れが急速に拡大している、強く痛がる、広い範囲の皮膚が赤くなってむけている場合は、夜間・休日の救急相談や救急受診も検討してください。
川崎市中原区・周辺地域で子どものとびひにお悩みの方へ
川崎市中原区や元住吉周辺をはじめ、川崎市幸区・高津区・横浜市港北区などにお住まいで、お子さまのとびひが気になる方は、わかばこどもクリニックへご相談ください。 とびひは、初めは小さな虫刺されや湿疹のように見えても、短期間で広がることがあります。当院では、お子さまの年齢や皮膚の状態、症状の範囲に合わせて診察し、治療方法を検討します。「とびひかわからない」「小児科に相談してよいか迷う」という場合も、抱え込まずにご相談ください。
よくあるご質問
とびひは小児科に相談してもよいですか?
はい、ご相談いただけます。赤ちゃんや子どものとびひは、虫刺され、あせも、湿疹などをきっかけに発症することがあります。水ぶくれやジュクジュクした部分が広がる場合は、早めに受診してください。
とびひでも保育園・幼稚園・学校へ行けますか?
一律の出席停止期間は定められていません。治療を開始し、患部をガーゼなどで覆って露出しない状態であれば、登園・登校できる場合があります。ただし、症状が広範囲にある場合や発熱を伴う場合は休むことを検討します。園や学校独自のルールも確認し、医師とご相談ください。
とびひがあるときはプールに入れますか?
治るまでは、プールや水泳を控えてください。プールの水から感染するのではなく、肌の接触やタオルなどの共用によって周囲へ広がったり、患部が悪化したりする可能性があるためです。
塗り薬は症状が良くなったらやめてもよいですか?
自己判断で中止せず、医師から指示された期間と回数を守ってください。抗菌薬を必要以上に長く使用することも適切ではないため、余った薬を別の発疹に使用したり、きょうだいと共用したりしないようにしましょう。
とびひは一度治っても繰り返しますか?
皮膚の乾燥や湿疹、虫刺され、あせもなどをかき壊すと、再び発症することがあります。爪を短く保ち、皮膚を清潔にすることに加え、背景にある湿疹やかゆみを適切に治療することが再発予防につながります。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会