でべそについてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、赤ちゃんや子どもの「でべそ(臍ヘルニア)」についてご相談いただけます。 「泣くとおへそが大きく膨らむ」「触ると腸が動くような感触がある」「自然に治ると聞いたけれど、いつまで様子を見てよいのかわからない」と心配になる保護者の方もいらっしゃると思います。 乳幼児の臍ヘルニアは、成長とともに自然に閉じることが多い病気ですが、大きさや年齢によっては治療を検討する場合があります。「この程度のでべそで小児科を受診してよいのかな」と迷わず、気になるときはご相談ください。
でべそ(臍ヘルニア)とは
臍ヘルニアは、一般に「でべそ」と呼ばれ、おへその奥にある筋肉の隙間から腸などが皮膚の下へ飛び出す病気です。 赤ちゃんがおなかの中にいる間、へその緒が通っていた部分には「臍輪(さいりん)」という穴があります。通常は出生後に自然に閉じていきますが、閉じるまでに時間がかかると、泣いたり力んだりした際の腹圧でおへそが膨らみます。 膨らみが大きいと驚くかもしれませんが、多くの場合は痛みがなく、成長して腹筋が発達するにつれて自然に閉じていきます。一方、穴が大きい場合や年齢が上がっても残る場合には、小児外科での治療を検討します。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 泣いたときや力んだときに、おへそが大きく膨らむ
- おへそを触ると、グジュグジュ、ゴロゴロと音や感触がある
- 健診で臍ヘルニアやでべそを指摘された
- 1~2歳を過ぎてもおへその膨らみが目立っている
- おへそが硬く膨らみ、戻らない、赤い、痛がる
症状
泣いたときに赤ちゃんのおへそが膨らむ
代表的な症状は、赤ちゃんが泣いたとき、咳をしたとき、排便で力んだときなどに、おへそが丸く膨らむことです。ピンポン玉ほどの大きさになることもあり、皮膚が薄く伸びて腸の動きが透けて見える場合もあります。 眠っているときや落ち着いているときには小さくなり、自然に引っ込むことがあります。膨らみの大きさと、おへその奥にある穴の大きさは必ずしも同じではありません。
おへそを触ると腸が動くような感触がある
臍ヘルニアでは、おへその膨らみをやさしく触れた際に、グジュグジュ、ゴロゴロとした音や、腸が中へ戻るような感触が生じることがあります。 通常は痛みを伴いません。ただし、ご家庭で何度も押したり、強い力で押し戻したりする必要はありません。別の病気との区別も含め、気になる場合は受診してください。
おへそが硬く戻らない、赤く腫れる
非常にまれですが、飛び出した腸が穴にはまり込んで戻らなくなる「嵌頓(かんとん)」を起こすことがあります。 おへそが急に硬く膨らんで戻らない、赤色や紫色になる、強く痛がる、激しく泣き続ける、嘔吐する、ぐったりするといった変化がある場合は、速やかな診察が必要です。
原因
へその緒が通っていた穴が閉じきっていない
出生後にへその緒が取れると、その根元にあった臍輪は少しずつ縮んで閉じていきます。この穴がまだ開いている時期に腸などが押し出されることで、臍ヘルニアが生じます。
泣く・咳をする・力むと膨らみやすくなる
泣く、咳をする、排便時に力むなどしておなかに力が加わると、腸が臍輪から押し出され、おへその膨らみが目立ちます。 ただし、泣かせたことや便秘そのものが臍ヘルニアを作るわけではありません。
腹筋の発達とともに自然に閉じることが多い
赤ちゃんの成長に伴って腹筋が発達すると、臍輪は次第に小さくなります。日本小児外科学会によると、多くは1歳頃までに自然に治り、2歳頃まで経過を見るとさらに多くが自然に閉じるとされています。 ただし、閉じる時期には個人差があり、穴が大きい場合などは残ることがあります。
日常生活での注意点
自己判断で硬貨やテープを貼らないでください
おへそへ硬貨を当てたり、市販のテープで強く押さえたりすると、かぶれ、傷、感染などを起こすことがあります。家庭にある材料を使った自己流の圧迫は避けましょう。 医療機関で行われる圧迫療法は、皮膚の状態やヘルニアの大きさを確認し、専用の材料を用いて定期的に管理する方法です。希望する場合は、適応や注意点について医師へご相談ください。
おへその皮膚を清潔に保ちましょう
特別な消毒を続ける必要はありませんが、入浴時にやさしく洗い、水分を拭き取って清潔に保ちましょう。強くこする、綿棒などを奥まで入れる、繰り返し押し込むといった対応は避けてください。 赤み、ただれ、出血、膿、悪臭などがある場合は、臍炎など別の問題も考えられるため、早めに小児科へご相談ください。
元気で痛みがなければ普段どおり過ごせます
おへそが膨らんでいても、痛みや嘔吐がなく元気であれば、通常は授乳、離乳食、入浴、うつぶせ遊びなどを過度に制限する必要はありません。保育園や幼稚園にも通常どおり通えます。 ただし、膨らみが戻らない、痛がる、吐くなどの変化がある場合は、普段の活動を中止して受診してください。
治療方法
診察でおへその穴や皮膚の状態を確認します
診察では、おへその膨らみ方、臍輪の大きさ、押したときに戻るか、皮膚の状態、痛みの有無などを確認します。多くは見た目と触診から判断できるため、必ずしも検査が必要になるわけではありません。
経過観察または圧迫療法を検討します
小児の臍ヘルニアは自然に閉じる可能性が高いため、症状や年齢によっては経過を観察します。 乳児期には、綿球などで膨らみを押さえ、医療用テープで固定する圧迫療法が検討される場合があります。早期に閉じることや、伸びた皮膚を整える効果が期待されますが、皮膚のかぶれなどに注意が必要です。治療の必要性や方法は状態によって異なるため、医師と相談して決めます。
残る場合は小児外科で手術を検討します
年齢が上がっても臍輪が閉じない場合、穴が大きく自然に閉じる可能性が低い場合、見た目の膨らみが強く残る場合などには、小児外科で手術を検討することがあります。 一般的には、おへその周囲を小さく切開して穴を縫い閉じ、必要に応じておへその形を整えます。手術を検討する年齢や方法は、お子さまの状態や医療機関によって異なります。わかばこどもクリニックでは状態を確認し、専門的な治療が必要と考えられる場合には、適切な医療機関への受診をご案内します。
受診の目安
ご家庭で少し様子を見てもよいケース
泣いたときにおへそが膨らんでも、落ち着くと自然に戻り、赤ちゃんの機嫌がよく、痛み、嘔吐、皮膚の赤みなどがなければ、緊急性は高くないことが一般的です。 ただし、臍ヘルニアかどうかの確認や治療方針について相談するため、乳幼児健診や通常の診療時間内に小児科を受診するとよいでしょう。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
圧迫療法について相談したい場合は、早めに小児科へご相談ください。 おへそから液体や膿が出る場合は、臍ヘルニア以外の病気が隠れていることもあるため、診察が必要です。
速やかな救急受診が必要なケース
次のような症状がある場合は、まれな嵌頓や腸閉塞などを考え、速やかに医療機関へ連絡してください。 ・おへそが硬く膨らみ、元に戻らない ・膨らんだ部分が赤色や紫色になっている ・強く痛がる、激しく泣き続ける ・繰り返し嘔吐する、おなかが張る ・顔色が悪い、ミルクを飲まない、ぐったりしている 診療時間外の場合は、夜間・休日の救急医療機関や救急相談の利用も検討しましょう。
川崎市中原区・周辺地域で子どものでべそにお悩みの方へ
川崎市中原区や元住吉周辺にお住まいで、赤ちゃんのでべそ(臍ヘルニア)が気になる方は、わかばこどもクリニックへご相談ください。軽く見える膨らみでも、年齢、大きさ、皮膚の状態などを確認しながら経過を見ていくことが大切です。 川崎市幸区・川崎市高津区・横浜市港北区など、周辺地域の保護者の方からもご相談いただけます。お子さまの年齢や状態に合わせて診察し、必要に応じて治療や専門医療機関への受診を検討します。「自然に治るのを待ってよいのかわからない」と抱え込まず、気になることをお聞かせください。
よくあるご質問
赤ちゃんのでべそは自然に治りますか?
乳幼児の臍ヘルニアは、成長して腹筋が発達するにつれて自然に閉じることが多い病気です。ただし、穴の大きさや閉じる時期には個人差があります。膨らみが大きい場合や年齢が上がっても残る場合は、一度ご相談ください。
硬貨や綿を貼ると治りますか?
硬貨や家庭用テープを使った自己流の圧迫は、皮膚のかぶれや傷、感染の原因になるため避けてください。医療機関では、状態に応じて専用の材料による圧迫療法を検討することがあります。実施する場合は医師の指導を受けましょう。
でべそは小児科に相談してもよいですか?
はい、まずは小児科へご相談ください。臍ヘルニアかどうか、おへその穴や皮膚の状態を確認し、手術など専門的な治療の検討が必要な場合は、小児外科への受診をご案内します。
臍ヘルニアがあっても保育園へ通えますか?
おへその膨らみが自然に戻り、痛みや嘔吐がなく元気であれば、通常は登園できます。保育園で特別に押さえてもらう必要はありません。硬く膨らんで戻らない、痛がる、吐くなどの症状があれば登園を控え、速やかに受診してください。
一度治ったでべそが再発することはありますか?
臍輪がしっかり閉じたあとに再び臍ヘルニアになることは一般的には多くありません。ただし、穴が完全に閉じていない間は、泣いたときなどに膨らみが出たり引っ込んだりします。治ったか判断しにくい場合は、診察で確認しましょう。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会