低身長についてご相談ください
川崎市中原区のわかばこどもクリニックでは、子どもの低身長や身長の伸びについてご相談いただけます。 「同じ年齢の子より背が低い」「以前より身長差が広がっている」「赤ちゃんの頃から小柄だけれど、小児科に相談してよいのかわからない」と心配される保護者の方は少なくありません。 身長には個人差があり、小柄であっても体質や家族的な傾向による場合があります。一方で、身長の伸び方によっては、ホルモンや栄養状態、慢性疾患などが関係していることもあります。現在の身長だけで判断せず、これまでの成長の経過を確認することが大切です。気になることがあれば、母子健康手帳や園・学校の身体測定記録をご持参のうえご相談ください。
低身長とは
低身長とは、一般的に同じ年齢・性別の子どもの標準身長と比べて、身長が「-2SD(標準偏差)以下」である状態を指します。-2SD以下に当てはまる子どもは、統計上およそ100人に2~3人です。 ただし、-2SDより高ければ問題がなく、低ければ病気というわけではありません。大切なのは、成長曲線に身長を継続して記録し、その子なりのペースで伸びているかを確認することです。
このような場合はご相談ください
このような場合はご相談ください
- 母子健康手帳や学校の成長曲線で、身長が-2SD以下になっている
- 同じ年齢・性別の子どもと比べて、身長がかなり低いと感じる
- 以前より身長の伸びが鈍くなり、周囲との身長差が広がっている
- 小さく生まれ、2~3歳頃になっても身長が十分に追いつかない
- 食欲不振、体重増加不良、強い疲れやすさなど、身長以外にも気になる症状がある
症状
同じ年齢の子どもより身長が低い
低身長で最も気づきやすいのは、同学年の子どもとの身長差です。ただし、子どもの成長には幅があり、クラスで背が低いことだけで病気とは判断できません。年齢と性別に合った成長曲線を使い、現在の位置を確認します。
1年間の身長の伸びが少ない
これまで順調に伸びていたのに、身長の伸びが鈍くなることがあります。成長曲線上で線が下向きになったり、複数の基準線をまたいで下がったりする場合は注意が必要です。半年から1年ごとの身長記録を比べると、変化に気づきやすくなります。
体重増加や思春期の進み方にも変化がある
低身長の原因によっては、体重が増えにくい、食欲がない、下痢や腹痛が続く、疲れやすいといった症状を伴います。また、思春期が早く始まると一時的に身長が伸びても、早い時期に伸びが止まる場合があります。反対に、思春期の開始が遅く、周囲より成長のピークが遅れていることもあります。
原因
体質や家族的な身長の傾向
低身長の多くは、病気ではなく、両親も小柄である「家族性低身長」や、成長の時期がゆっくりな体質によるものです。ただし、体質かどうかは現在の身長だけでは判断できません。両親の身長、出生時の体格、これまでの成長速度などを総合的に確認します。
成長ホルモンや甲状腺ホルモンの病気
身長の伸びには、成長ホルモンや甲状腺ホルモンが関係します。これらの分泌が不足すると、身長の伸びが徐々に鈍くなることがあります。また、小さく生まれた後も身長が追いつかないSGA性低身長症、染色体や骨の病気などが原因となる場合もあります。
栄養状態や慢性的な病気
食事量の不足や栄養の偏りのほか、消化器、心臓、腎臓などの慢性疾患によって成長が妨げられることがあります。精神的なストレスや生活環境が影響する場合もあります。低身長以外の症状や体重の変化も、原因を考えるうえで重要な情報です。
日常生活での注意点
身長と体重を成長曲線に記録する
身長はできるだけ同じ条件で定期的に測り、成長曲線へ記録しましょう。毎日の測定は必要ありません。乳幼児健診、保育園・幼稚園、学校の身体測定結果をつなげることで、長期的な伸び方がわかります。
睡眠・食事・運動を整える
十分な睡眠、年齢に合ったバランスのよい食事、適度な運動は健やかな成長の基礎です。ただし、特定の食品や運動だけで身長が大きく伸びるとは限りません。栄養不足がない子どもに対するサプリメントの身長増加効果も、一般に確立されていません。
身長を比べて叱ったり焦らせたりしない
低身長はお子さま本人の努力不足ではありません。周囲との比較を繰り返すと、本人の負担になることがあります。気になる場合は家庭だけで判断せず、成長記録を持って小児科へ相談し、医学的な評価が必要かを確認しましょう。
治療方法
成長曲線と診察による評価
診察では、現在の身長・体重、年間の成長速度、出生時の体格、両親の身長、食事や睡眠、既往歴、思春期の発達などを確認します。母子健康手帳や園・学校の測定記録があると、成長の変化をより正確に把握できます。
原因に応じた検査
診察結果に応じて、血液検査、尿検査、手の骨のX線撮影による骨年齢の評価などが検討されます。成長ホルモンの詳しい検査や画像検査が必要と考えられる場合は、適切な専門医療機関と連携して評価を進めます。必要な検査は、年齢や症状によって異なります。
経過観察と原因に合わせた治療
体質的な低身長で、成長速度に問題がない場合は、定期的に身長を測りながら経過を確認します。栄養不足や基礎疾患がある場合は、その原因に対する治療や生活指導を行います。 成長ホルモン治療は、低身長であれば誰でも受けられる治療ではありません。成長ホルモン分泌不全性低身長症やSGA性低身長症など、定められた診断・適応基準を満たす場合に検討されます。治療の必要性や期待できる効果には個人差があり、専門的な検査と医師による判断が必要です。
受診の目安
ご家庭で成長記録を確認しながら様子を見てもよいケース
小柄でも、成長曲線の同じ帯に沿って身長が伸びており、体重増加や食欲、元気に問題がない場合は、定期的に測定しながら経過を確認できることがあります。ただし、保護者の方が心配な場合は、数値にかかわらず小児科へ相談して構いません。
早めに小児科へ相談した方がよいケース
身長が-2SD以下、1年間の伸びが少ない、成長曲線が下向きになっている、小さく生まれて身長が追いつかない場合は、一度ご相談ください。体重が減る、食欲不振、嘔吐や下痢が続く、強く疲れやすい、頭痛や視覚の異常がある場合も早めの受診が必要です。
川崎市中原区・周辺地域で子どもの低身長にお悩みの方へ
川崎市中原区や元住吉周辺で、「子どもの身長が伸びていない」「赤ちゃんの頃から小柄なのが気になる」という方は、わかばこどもクリニックへご相談ください。川崎市幸区・高津区・横浜市港北区など、周辺地域にお住まいの保護者の方からのご相談にも対応しています。 子どもの成長は個人差が大きい一方、軽く見える変化の中に原因が隠れていることもあります。当院では、お子さまの年齢や成長の経過、全身状態に合わせて診察し、必要な検査や治療、専門医療機関との連携を検討します。「この程度で受診してよいのかな」と抱え込まず、お気軽にご相談ください。
よくあるご質問
子どもの身長が低い場合、何歳から小児科に相談できますか?
年齢にかかわらずご相談いただけます。赤ちゃんや乳幼児では出生時からの身長・体重、小学生では学校の測定記録が参考になります。身長差が広がっている場合や成長曲線が下向きの場合は、早めにご相談ください。
低身長でも保育園・幼稚園・学校へ通えますか?
低身長だけを理由に登園・登校を控える必要は通常ありません。ただし、低血糖などを伴う病気や治療上の配慮が必要な場合は、医師と相談し、園や学校に必要な情報を共有します。
身長を伸ばすサプリメントや食品はありますか?
特定の食品やサプリメントだけで身長を伸ばせるとは限りません。栄養不足がある場合は改善が大切ですが、過剰な摂取には注意が必要です。食事内容が気になる場合は、小児科へご相談ください。
低身長なら成長ホルモン治療を受けられますか?
すべての低身長のお子さまが対象になるわけではありません。対象となる病気や診断基準が定められており、成長曲線、血液検査、必要に応じた専門的検査をもとに判断します。自己判断で薬を使用することはできません。
低身長は成長とともに自然に追いつきますか?
体質的に成長の時期が遅く、後から追いつくお子さまもいますが、原因や成長経過によって異なります。将来の身長を一度の診察だけで正確に予測することは困難です。定期的に成長曲線を確認することが大切です。
監修医情報

わかばこどもクリニック院長の宮沢 啓貴(みやざわ ひろたか)です。私はこれまで、薬剤師として約10年間、小児の調剤・製剤業務に携わるとともに、研究所にて食物アレルギーなどの研究にも従事してまいりました。 その後、より深く小児医療に関わりたいという想いから医学の道を志し、医師となってからは小児科一般診療をはじめ、主にアレルギー診療に携わってきました。 当院では、前院長より受け継いだ「家族にやさしい医療」を大切にしながら、お子さま一人ひとりに寄り添った丁寧な診療を心がけています。また、薬剤師として培った薬の知識も活かし、お薬の選択や使い方についてもわかりやすくご説明いたします。 お子さまの成長や健康について、気になることがありましたらお気軽にご相談ください。
資格・所属学会
- 日本専門医機構認定 小児科専門医
- 日本アレルギー学会認定 アレルギー専門医
- 薬剤師
- 日本小児科学会
- 日本小児アレルギー学会
- 日本小児臨床アレルギー学会
- 日本東洋医学会
- 日本小児東洋医学会
- 日本小児心身医学会